東海地区の生協、1200台のスマホで1日の作業時間を1万8000分短縮

NO BUDGET

2017-06-16 10:38

 東海地区の生活協同組合連合会(東海コープおよび東海コープ会員生協のコープぎふ、コープあいち、コープみえ)が共同購入業務支援システムを構築し、共同購入(宅配)の担当者1200人にスマートフォンを配布して、本格運用を開始する。富士通と事業連合および会員生協が発表した。

 同システムは、スマートフォンと基幹システムを接続する「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICS II ユニバーサルコネクト」、スマートフォンへのアプリケーションやファイルの配信、紛失時の遠隔データ消去などができるモバイル活用基盤「FUJITSU Cloud Service MobileSUITE@」、スマートフォンの購入や運用サポートの「FUJITSU Managed Infrastructure Service ワークプレイス-LCMサービス スマートデバイス-LCMサービス」を組み合わせている。


スマートフォンの画面イメージ

 東海コープは、コープぎふ、コープあいち、コープみえのシステムの運営を受託している。2015年に、富士通と共同購入事業や店舗事業など全事業の組合員情報や利用情報を集約し、組合員単位で一括検索できる統合データベースを構築した。

 共同購入業務支援システムを利用する3つのコープでは、1人の担当者が多い日には100件近い配達をこなさなければならないという。配達を終えてコープの支所センターに帰着し、配達先で受け取った注文の集約や回収品の登録などの事務手続き、問い合わせへの返答を行っていた。

 共同購入業務支援システムは、スマートフォンを活用し、配達先などから組合員情報統合データベースやオーダーシステムなどの基幹システムに連携できる。これにより、支所センターでしていた情報入力の作業を配達現場でスマートフォンからできるようになる。

 同システムを利用することで、作業忘却のミス防止や1日あたり1万8000分以上の作業時間の短縮効果が期待される。また、配達時に組合員からの問い合わせや要望を受けた際にも、組合員のデータベースや商品入荷スケジュールなどをその場で閲覧できるため、即時対応が実現し、サービスの向上が可能となる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  3. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]