アイ・ティ・アール(ITR)は、国内の振る舞い検知サービス市場の規模推移と予測を6月22日に発表した。2016年度の同市場は前年度比14.2%増と2桁成長していることが分かった。同年の売上金額は59.4億円。
同サービスは、巧妙かつ悪質な標的型攻撃やサイバー攻撃によって、従来のパターンマッチングでは対応できない未知の脅威が増大していることから、不正な通信や挙動、未知の脅威を検知、対策を支援するサービスとして市場に定着していると説明している。
同市場は、2017年度以降も拡大傾向にあり、2021年度には145億円の規模に達するという。ITRは、今後は従来型のマルウェア対策製品と振る舞い検知型製品が統合化していくと予測している。
企業内のみの監視ではエンドポイントからの巧妙なデータ漏洩などをリアルタイムで検知することは難しいため、外部セキュリティアナリストのノウハウ活用やAI技術を利用したサービス支援が一般化していくとしている。

振る舞い検知サービス市場規模推移と予測(ITR提供)