Salesforce.comが、400万人以上の開発者の力を借りて、人工知能(AI)プラットフォーム「Einstein」向けのアプリケーション開発を強化しようとしている。
Salesforceは米国時間6月28日、開発者向けカンファレンス「TrailheaDX」で、Einstein向けの新しいアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)の概要を示した。

Salesforceは2017年にEinsteinをローンチし、プラットフォームの拡大に着実に取り組んできた。同社の全体的な目標は、企業幹部やデータサイエンティストたち向けにAIを一般化することだ。同社はEinsteinを、バックグラウンドで稼働して様々なクラウドサービスの予測機能を向上できる技術と見なしている。
Salesforceは、プラットフォーム全体のデータと、企業と顧客間の一般的なやりとりを利用することで、Einsteinに適切な基盤を提供してきた。だが、開発者は今後、自社向けにEinsteinをカスタマイズして、独自モデルのトレーニングを行うことが必要になる。
「Trailhead」担当ゼネラルマネージャー兼開発者関係担当シニアバイスプレジデントのSarah Franklin氏によると、Salesforceは、開発者によるEinsteinの組み込みをもっと容易にしようとしているという。具体的には、画像認識用、感情用・意図用のAPIを含む「Einstein Platform Services」を発表した。

さらにSalesforceは、Einsteinに焦点を絞った開発者向けの新しいトレーニング用素材を提供していく。AtlassianやGithubと提携し、前者とは迅速な開発トレーニング、後者とはソースコード管理を進展させるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。