アビームコンサルティングは6月28日、SAPの基幹業務システムを活用したロボット「ERP Automation Robot For SAP ERP」の提供を開始すると発表した。ロボット技術には、RPAテクノロジーズの「BizRobo」を活用している。
ERP Automation Robot For SAP ERPは、会計やサプライチェーンなどで、従来のシステムではカバーしきれていなかった機能や個社ごとのニーズ、システム間をまたがる処理、簡易的な判断業務を自動化する。
会計領域において、決算処理、一般会計、固定資産、マスタ管理などの日次から四半期ごとまでの業務に対応する。また、SCM領域では、生産・受注・発注・マスタの各管理などのデータの収集、登録、集計などに対応する。
例えば、決算処理では、子会社・部門からの決算情報収集、未転記伝票、未払・未入金などの自動チェック、各種計数の異常値チェック(前年同期比等)などを可能にする。また、固定資産では、棚卸しの実施及び結果のアップロード、償却シミュレーションデータの自動ダウンロードと配布などを実施できる。
さらに、生産実績の一括アップロード、資材所要量計画(MRP)実行結果の確認やエラーデータの収集、担当者へのアナウンスなども自動で実行できる。
今後、こうした業務以外についても順次対応していき、「SAP S/4HANA」にも対応する。提供はビジネスイノベーションプラットフォーム「ABeam Cloud」を通じて行う予定。