Microsoftは米国時間7月3日、同社のセールス部門の再編計画を従業員に通知した。
エグゼクティブバイスプレジデントのJudson Althoff氏は、同社の「新しい商業と消費者のモデル」に関するメモを従業員に送信し、この再編計画について説明した。このメモは、再編計画の一環として実施される見通しの人員削減には言及していない。
メモによると、Microsoftは今回、コマーシャルセールスチームを「Enterprise」と「Small, Medium and Corporate」(SMC)の2つの顧客セグメントに整理するという。エンタープライズ顧客に対応するため、Microsoftは商業および公共部門を担当する会計チーム、新規事業に注力する専門家チーム、そして、製品・サービスの使用と消費の促進に注力する新しい「顧客成功部門(customer success units)」を連携させて事業を行うことで、最も成長が期待される分野に注力していく、とAlthoff氏は述べた。
これら3つの部門は、「エンタープライズ・オペレーティング・ユニット(Enterprise Operating Unit)」と呼ばれる。このユニットは、Microsoftの「マーケティング&オペレーション」、以前発表された「ワン・コマーシャル・パートナー」、「エンタープライズサービス」、「コマーシャル・ソフトウェア・エンジニアリング(CSE)」チームと連携する。CSEは、Microsoftが先ごろ廃止したデベロッパーエクスペリエンス(DX)部門の技術的な中核グループだった。DX部門を率いたのは、テクニカルフェローのJohn Shewchuk氏である。
Althoff氏によると、Microsoftは今後、製造と金融サービス、小売り、健康、教育、政府の6つの優先度の高い垂直市場に注力していくという(注:これらは同社にとって、既に垂直的なターゲットだった)。さらに、エンタープライズ領域において、Microsoftはセールスとパートナー、およびサービスを担当するチームに、水平的な性質の4つの「ソリューション分野」に対応する仕事を課す予定だ、と同氏は述べた。その4つの分野とは、モダンワークプレース、ビジネスアプリケーション、アプリとインフラストラクチャ、データとAIである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。