Amazonが「Whole Foods」を買収して実店舗での小売事業に参入した際、多くの人は、消費者の財布を狙うAmazonとWalmartの競争は、ストリートに移ると予想した。両社は今後ドローンや自動運転トラック、レジなし店舗などといった分野で争うことになるだろうが、それに加え、Amazonの牙城であるクラウド事業でも争いが起きようとしているーー。
ZDNet Japanの7月2日の記事「クラウドでもアマゾンに勝負を挑むウォルマート」。小売り市場に進出してきたAmazonに対して、ウォルマートがAmazonの持ち場であるクラウド領域で対抗しようとしているという内容だ。
この記事は、過去から見た遠い未来が現実化していることを象徴している。小売りの巨人であるウォルマートが今では、「一部の供給業者に対して、Walmartに関わるアプリケーションをAWS以外に移さなければ、取引を停止すると伝えた」。焦りをあらわにしているのである。
かつて書籍専門のECサイトだったAmazonが、あらゆる商品の小売業者となり、運営の仕組みであるクラウドを横展開する形で、AWSという巨大な企業を生み出した。そのビジネスモデルを考える上で、参考になる記事をまとめる。