Microsoftはさらに、「Dynamics 365 Connector for LinkedIn Lead Gen Forms」により、ユーザーがLinkedIn上で捕捉したリードをDynamics 365とオンラインで自動的に同期できるようにする計画だ。この機能は現在プレビュー段階にある「Dynamics 365 for Marketing」およびDynamics 365 for Salesに組み込まれている。これら2つは、中小企業向けの「Dynamics 365 Business Edition」スイートの一部として提供されることになる。
かねてからの約束通り、Microsoftは7月1日から、顧客が自社のデータセンターで「Dynamics 365 for Finance and Operations」のオンプレミス版を運用できるようにした。
Inspireカンファレンスで発表された他のニュースには、「ISV Cloud Embed」という新プログラムを提供することで、開発者がDynamics 365や「Power BI」「PowerApps」「Microsoft Flow」上でより容易にソフトウェアを開発できるようにするというものもある。
またMicrosoftは同カンファレンスでパートナーらに対して、同社のさまざまなERPスイートのオンプレミス版を引き続きアップデートしていくと語った。
「Microsoft Dynamics GP 2018」は、MSDynamicsWorld.comが伝えているように、2017年12月1日にリリースされる予定だ。Microsoftによると、ワークフローエンジンとともに、「Power BI Content Pack」や、Flowのテンプレートがアップデートされるという。
MSDynamicsWorld.comによると、「Tenerife」という開発コード名で呼ばれる「Microsoft Dynamics NAV」の次期リリース(2017年中に提供が開始される見込み)には、画像認識能力をはじめとする、「Microsoft Azure」ベースのコグニティブサービスが新たに組み込まれるという。また、Office 365の「Microsoft Bookings」アプリを統合するためのオプションも用意される。さらに、「Microsoft Dynamics SL」も2018年を通じて、Power BI Content Packや、Flowのテンプレートといったオプションを含むアップデートが実施される予定だ。
最後に、Dynamics 365の新たなドキュメントサイトが7月13日に公開されたことも伝えておきたい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。