Microsoftは米国時間11月1日、「Dynamics 365」の提供を正式に開始した。
Dynamics 365は、同社が提供するDynamicsブランドのCRM製品とERM製品を組み合わせて、新たに作り直した製品だ。Dynamics 365のクラウドサービスには、「Dynamics CRM Online」と「Dynamics AX」の機能に加え、「Project Madeira」というコードネームが与えられた新たな財務管理ソリューションが含まれている。
Dynamics 365のEnterpriseエディションには、従来のCRM製品やERP製品の一部だった多くのモジュールや、新しいマーケティングサービス(Adobe Marketing CloudはDynamics 365 Enterpriseの推奨マーケティングソリューションとなる)が含まれる。Adobe Marketing Cloudはまだ利用できないようだ。現時点では、Businessエディションには財務モジュールしか含まれていない。Businessエディション向けの営業モジュールとマーケティングモジュールは、2017年にリリースされる予定となっている。
Dynamics 365の米国向けマーケティングサイトには、Enterpriseエディションのプラン1を500ユーザー以上で利用した場合の価格(1ユーザーあたり月額70ドル)について、「Salesforceは515ドル高額!」と書かれている。Microsoftは、Salesforceのサービスを500ユーザーで利用した場合、費用は1ユーザーあたり月額585ドルになると述べている。
同社はまた、Dynamics 365の新機能と「開発中」の機能の両方を含めたロードマップを公開した。これは、「Office 365」などの他の製品やサービスに関するものと同様のものだ。
例えば、「Cortana」の統合による営業情報、得意先情報、契約情報、打ち合わせ準備機能の提供は、「Dynamics 365 for Sales」「Dynamics 365 for Customer Service」「Dynamics 365 for Field Service」「Dynamics 365 for Project Service Automation」で「プレビュー中」となっている。「Azure Machine Learning」も、「プレビュー中」として掲載されている。
Dynamics 365と連携可能なパワーユーザー向け開発ツール「PowerApps」と「Flow」も、同じく11月1日付けで一般公開されている。

提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。