MUFGのRPA導入--2年以上のパイロットから本格利用に移行

飯田樹 2017年08月15日 07時00分

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 日本RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)協会は7月27日、国内外のRPA、つまり“ロボットによる業務自動化”の最新情報や導入事例、方法論などの情報を提供する「RPA SUMMIIT 2017」を虎ノ門ヒルズフォーラムにて開催した。

 その中から、三菱東京UFJ銀行 デジタル企画部 上席調査役 西田良映氏による講演「RPAによるデジタルトランスフォーメーション〜MUFGにおけるRPA活用戦略〜」の内容を一部紹介したい。

パイロットプロジェクトから本格展開へ

 三菱東京UFJ銀行がパイロットプロジェクトに着手したのは2014年だ。2年以上におよんだパイロットプロジェクトからこの1月に、RPAのベーステクノロジである「BizRobo!」の共通基盤をAmazon Web Services(AWS)上に移動させ、5月にはパイロット版で構築してきたすべてを、その基盤に移行したという。


三菱東京UFJ銀行 デジタル企画部 上席調査役 西田良映氏

 パイロットプロジェクトを実施したのは、融資事務センターでの住宅ローン団体信用保険申告書の点検業務である。担当者が紙で一枚ずつ確認する形式を取っていた保険会社へ提出する書類のチェックと、住宅ローンの明細との突合作業が対象だ。

 申込書をスキャンで電子化したものをOCRでデータとして抜き出し、そのデータをロボットが点検する形に変更。ロボットが結果をExcelに落とし、不備があるものをオペレーターが見るという形になった。

 住宅ローンの明細との突合作業も同様にロボットが行い、不備があるものだけをオペレーターがチェックする形に変更。

 このプロジェクトにより2500時間の作業時間削減が確認されたことを受けて、同種の事務がたくさんあるという理由から、2015年春の本格展開に至ったという。

 本格展開にあたっては、銀行本部各部や事務センターから共通で利用できる基盤として、AWS上に共通基盤を構築した。

 RPAの対象は、「さまざまな理由で残存している手作業を主体とした業務」と、「End to Endでデジタルトランスフォーメーションを実現する複合的案件」である。

 展開には既存システムが絡むため、デジタル企画部とシステム本部が協働できる体制を構築した。デジタル企画部が施策の推進や技術研究、業務分析を行い、開発と運用をシステム本部が担った。

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