編集部からのお知らせ
SNS分析のトレンドまとめ
注目「Googleのクラウド事業を読み解く」
RPAの価値

RPAという「ロボット人材」を採用する--選定のポイントは

信國泰(デロイト トーマツ コンサルティング)

2017-06-14 07:00

 今後、爆発的に市場が伸びていくことが予想されているRPAだが、現時点でも既にRPAツールは数多く開発・販売されている。今回はツールごとの違いについて取り上げたい。

 そもそもITによる省力化・自動化の歴史は長く積み重ねられてきているわけだが、既存のITシステムとの関係においてRPAはどのように位置づけられるのだろうか。

 まず、SAPなどのERPに代表される基幹システムはどうだろう。自動化を実現する手段である一方、組織をまたがって標準的に使用されるシステムであり、末端のオペレーション負荷を軽減し、自動化するものであるとは言い難い。

 そのため、標準的なシステムでは拾いきれないオペレーションを自動化するために、基幹システムとは対局的に位置づけられるEUC(End User Computing)ツールとしてExcelやAccessなどのオフィスツール、OutlookやNotesなどのグループウェアが活用されてきた。

 RPAはその中間に位置づけられると考えてよい。その上で、一口にRPAといってもそれぞれの製品の設計思想には違いがある。よりEUCツールに近く小規模な導入を個別に推進していくことに長けた製品もあれば、サーバ型で大規模に組織的に導入することを念頭に作られている製品もある。


 また、そもそもRPA製品が開発されるに至った経緯もツールによってさまざまであり、それが製品の特徴に表れていることも多い。

 例えば、BPM (Business Process Management)ツールを開発していたベンダーが、単にプロセスの管理をするだけではなくタスクの実行もできる機能を追加してRPAとして販売している。

 この製品はRPAが実行するタスクが分かりやすく可視化され、時間の経過とともに変わっていく業務プロセスの管理がしやすい。別では元来が基幹システムの導入時にも活用されるテストツールやデータ移行ツールであったものを、RPAとして機能拡張し実務の実施にも活用できるようにしたツールもある。

 自動化を実現するさまざまな手法の中で生まれた製品が同じ「RPA」として市場に出回っているというのは興味深い点である。

 このようにさまざまなRPAが存在するため、選定するときに考慮すべき特有のポイントを挙げると以下のようになる。

デスクトップ型とエンタープライズ型

 RPA製品を個々の端末にインストールし、その端末上でRPAの開発から実行・実務運用まで完結できる製品と、サーバ側で管理される製品とがあるのは前述したが、それぞれの長所短所を挙げるとおおよそ下記の通りと言える。

デスクトップ型

 個々のPCで開発から実務運用までが完結する。個々人の作業を自動化するイメージだが、情報システム部門でなくとも容易に開発ができるような機能を備えている製品も多く、一般的に開発の「ユーザビリティ」を意識した製品が多い。

 動作スクリプトは当然他のPCにコピーすることもできるが、一元管理されるわけではない。このため、担当者や部門をまたがり大規模に導入するには管理上はハードルが高いと言えるだろう。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    マンガで解説、移行済みの担当者にも役立つ! Windows10移行&運用ガイド

  2. クラウドコンピューティング

    カギは物理世界とクラウドの接続あり!成果が出やすいIoT活用のアプローチを知る

  3. クラウドコンピューティング

    IoTにはこれだけのサイバー攻撃リスクが!まずはベストプラクティスの習得を

  4. セキュリティ

    エンドポイントの脅威対策をワンストップで提供 現場の負荷を軽減する運用サービス活用のススメ

  5. クラウドコンピューティング

    家庭向けIoT製品の普及とともに拡大するセキュリティとプライバシー問題─解決策を知ろう

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]