大きな影響を与えたランサムウェアファミリの1つが再び姿を現し、ファイル暗号化マルウェアに感染させる新たなスパムメール攻撃が仕掛けられている。
「Locky」は世界中で猛威を振るった最初期の深刻なランサムウェアの1つで、一時は最もよく目にするマルウェアの1つだった。
だが、2017年には、Lockyを拡散する攻撃は減少した。かつてはランサムウェアのトップだったが、その地位を奪われ、現在は「Cerber」が支配している。
だからと言って、Lockyが脅威でなくなったというわけではない。数カ月間というもの息を潜めており、まったく目にしなかったほどだったが、「Necurs」というボットネットを通じて再び拡散が始まっている。
新たな攻撃について調査してきたMalwarebytesの研究者らによると、今回は「.diablo6」という新しいファイル拡張子を使って拡散されているという。この新しいランサムウェアは、以前のLockyによる攻撃の際とは異なるコマンド&コントロール(C&C)サーバに接続している。
他のランサムウェアファミリと同様に、Lockyはスパムメールを利用して拡散されている。今回の攻撃の中には、「.docm」ファイルが埋め込まれたPDFファイルを添付する形で送られたものもある。
ユーザーが添付ファイルをダウンロードして、要求される通りにマクロを実行すると、すぐにコンピュータ上のファイルにアクセスできなくなり、復号するためには攻撃者の「秘匿サーバ」から「プライベートキー」を得るために身代金を支払う必要があると告げられる。
提供:Cisco Talos
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。