Googleは、ブラウザベースの「Chrome OS」の1バージョンである「Chrome Enterprise」で、さらに多くの企業に「Chromebook」を提供するための取り組みを強化する。Chrome Enterpriseは、他のエンタープライズシステムと連携して、プリンタ管理、Microsoftの「Active Directory」連携、フリートマネジメントなどの業務を処理することができる。

さらにChrome Enterpriseでは、Googleによるエンタープライズサポートが24時間年中無休で受けられる。Chrome Enterpriseの利用料金は、端末あたり年間50ドル。
GoogleのChrome OSは、あらゆる規模と業種の企業で使われているが、さらにシェアを拡大し、最終的に「Google Cloud」製品スイートのエンドポイントとなるには、複数のシステムやハイブリッド方式との連携が必要だ。
Google Chrome OSとChromeブラウザを担当する製品マネージャーを務めるEve Phillips氏は、「これらの端末をヘテロジニアスな環境に適合させたいというニーズがある」と述べた。

「企業は既に既存ツールに投資済みで、それを一夜にして入れ替えることはない」とPhillips氏は述べた。
ビジネス向けChromeの主要な機能には、以下のようなものがある。
- VMwareの「AirWatch」によるエンタープライズモビリティ管理。GoogleとVMwareは、ハイブリッドクラウドの展開で提携している。
- 「Google Play」と「Android」の各アプリをChromebook上でサポートするほか、エンタープライズストアをサポート。Google Chromebookは、さらに多くの企業向け端末がレノボ、ASUS、HP、サムスンなどから提供され、ストアを介してビジネスアプリが提供される予定。
- Microsoft Active Directoryを介してオンプレミスのインフラと連携。
- シングルサインオン(SSO)のサポート。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。