ソニーネットワークコミュニケーションズは9月14日、新会社Rocro株式会社を設立し、ソフトウェア開発者向けサービス群「Rocro」(ロクロ)のパブリックベータ版の提供を開始した。
同サービス群は、GitHub.comやBitbucket.orgのレポジトリと連携し、自動でコードレビューやAPIドキュメント生成、負荷試験を行うソフトウェア開発者向けSaaS。サービスの利用はウェブサイトから申し込むことができ、ベータ期間中は無料で利用できる。
Rocroは「Inspecode(インスペコード)」「Docstand(ドックスタンド)」「Loadroid(ロードロイド)」の3つのサービスの総称。4月から日本、アメリカ、インドの60社以上の組織が参加するクローズドベータを実施し、フィードバックを得て改善してきた。InspecodeとDocstandの2サービスをパブリックベータとして、9月14日から提供を開始した(Loadroidについてはクローズドテストを継続)。3サービスの概要は以下の通り。
自動コードレビュー&コード修正サービスのInspecodeは、Checkstyleやgolint、Pyflakesなど40以上の定評のあるツールでコードをレビューする。自動修正機能があり、修正コードはPull requestでマージする。複数のツールで並列に解析することで、非常に短時間で解析が完了するという。
Inspecode画面例(出典:Rocro)
APIドキュメント生成&ホスティングサービスのDocstandは、レポジトリと連携して最新のAPIドキュメントを自動生成&ホスティングする。面倒なドキュメントの維持管理作業を自動化するとしている。
Docstand画面例(出典:Rocro)
自動負荷試験サービスのLoadroidは、シナリオを書くだけで、クラウド上に負荷サーバを自動構築、負荷試験を進める。結果は自動で集計される。大規模負荷試験や数十万台のIoT機器を模擬した試験など、難度の高い試験が手軽になると説明している。
Loadroid画面例(出典:Rocro)