フジテレビジョンは、新たな社内ネットワークを6月30日から稼働開始している。従業員が利用する約5000台の端末を動的に通信制御する。日本IBMとシスコシステムズが9月29日に発表した。
「Cisco TrustSec」を活用したソフトウェア定義型セグメンテーションにより、従来のIPアドレスに基づいた静的な通信制御ではなく、ユーザー属性に基づいた動的な通信制御が可能になった。
ネットワークの管理ポリシーが一元化されるため、セキュリティの運用強化や運用管理の負荷軽減につなげられるとしている。将来のクラウド活用に向けたネットワークの最適化にも対応する。
社内ネットワークの刷新により、従業員は社内のどこからでも一貫したポリシーに基づいて社内システムを利用できるようになり、利便性や効率性が向上した。
今後は、通信データの振る舞い分析から感染端末を検出・特定する「Network as a Sensor」(NaaS:センサとして機能するネットワーク)や、怪しい振る舞いを自動で制御・隔離する「Network as an Enforcer」(NaaE:エンフォーサーとして機能するネットワーク)の導入を予定している。