VMwareは米国時間11月2日、ソフトウェア定義WAN(SD-WAN)を手がけるVeloCloud Networksを買収するための正式契約を締結したと発表した。買収金額は明らかにされていないが、VeloCloudはこれまでの資金調達ラウンドで8400万ドルを調達している。

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VeloCloudは、SD-WAN市場に破壊的な変革をもたらそうとしている有力企業の1つだ。SD-WAN市場はこれまで、ハードウェアベースのソリューションを有するCisco Systemsといったネットワークベンダーがリードしてきている。
VMwareは今回の買収により、VeloCloudのテクノロジや知的財産のほか、AT&TやSprint、Windstreamなどの顧客ベースを通じて自社のSDNポートフォリオの拡充を目指す。
VMwareの最高経営責任者(CEO)Pat Gelsinger氏は「デジタル時代において、データセンターというモデルから、エッジ部分でのデータのセンター群というモデルに移行するなかで、アプリケーションやデータの大規模な分散(という課題)を解決するには新たなネットワーキングアプローチが必要となる」と述べるとともに、「業界をリードするVeloCloudのSD-WANテクノロジが加わることで、インフラに依存しない、自動化されたセキュアなネットワーキングをWANにもたらすという『VMware NSX』のアプローチを拡充できるようになる」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。