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ソフトウェア定義がハードウェアを変える--Dell EMCの製品戦略トップ

末岡洋子

2017-11-04 07:00

 DellとEMCの合体から1年余り。Dell Technologiesとしてスタートした巨大ベンダーの中核となるのが、エンタープライズハードウェアを受け持つDell EMCだ。Dell EMCは旧DellのPowerEdgeサーバ、VMware vSphereなどを組み合わせたHCI製品を発表するなど、好調な出だしを切った。

 これを「元々の相性が良かった」と分析するのは、Dell EMCの製品戦略に責任を持つシニアバイスプレジデントのMatt Baker氏だ。一方、「ソフトウェア定義によりハードウェア製品は今後変わる」と業界全体の変化も予想する。

ーー統合が急ピッチで進んでいます。

Baker氏 DellとEMCは以前から、サーバ、ストレージ、ネットワークなどのエンタープライズ分野で良好な関係を築いてきた。Dellは一時期、EMCのストレージ製品のチャネルだったこともあり、知り合いも多い。そのような土台に加えて、2社共に顧客にフォーカスして競合に勝つことを重視しているという点も同じだ。もともと相性が良かったのだと思う。

Dell EMCの製品戦略に責任を持つシニアバイスプレジデントのMatt Baker氏 Dell EMCの製品戦略に責任を持つシニアバイスプレジデントのMatt Baker氏

 ポートフォリオについても、製品のオーバーラップが少なかった。Dellはストレージを持っていたが、ミッドレンジ中心。EMCの営業部隊は先進的な大企業に強く、Dellは中規模企業、政府などに強かった。このように製品も営業も補完的なので、協調関係をすぐに構築できた。

 リーダーたちもバランスが取れている。Dell EMCを率いるDavid(David Goulden氏:編集部注 会計年度末での辞任を表明しており、後任はJeff Clarke氏とDellは発表している)はEMC出身で、Dell EMCで執行に責任を執るのはDell出身者だ。戦略はDellのCTO(最高技術責任者)とEMC側とが協力している。何と言っても、元Dell社員、元EMC社員は共に、合体により生まれるチャンスにワクワクしている。いい緊張感が漂っていると思う。

 企業買収ではアンドゥ(取り消し)作業が必要な分野を伴うことが多く、ポストや役割の取り合いなど摩擦の原因となる。だがDellとEMCの合体ではこれがほとんどなかった。

 (Dell TechonlogiesでCEOを務める)Michael Dellの決断、タイミングも素晴らしかったと思う。4年前、あるいは7年前なら想像できない取引だが、さまざまなインスピレーションがあってMichaelは取引を決断した。資本面でもうまくいき、実現した。

 もちろん、全てが簡単ではなくハードワークがあってのことだ。だが、良い意味でのハードワークで、社員は楽しんでいる。

ーーEMCの本社はマサチューセッツ州にあります。

Baker氏 Dell EMCについては、リーダーは(EMC本社のある)マサチューセッツ・ホプキントンに移行したとも言える。(Dell EMCトップの)Davidもホプキントンにいる。だが、サーバを率いるDellトップは現在もDellのテキサス本社にいる。このように、重心は少し変動したが、地理的な違いをそれほど感じない時代だ。毎月とはいかないが、少なくとも四半期に一度はホプキントンに集まっている。全員がフォーカスしているのは顧客で、社内の政治ではない。顧客やパートナーとの関係を最重視している。これまでと大きな違いはない。

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