Amazon Web Services(AWS)は米国時間11月6日、クラウドストレージサービス「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)に新たなセキュリティ機能と暗号化機能を追加したと発表した。これらの新機能は追加料金なしで利用可能となっている。
追加された機能は以下の5つだ。
- デフォルトでの暗号化:ユーザーは、バケットポリシーを用いた暗号化設定を利用することで、暗号化されていないオブジェクトをAmazon S3に引き渡した際に、指定した手法によって自動的にオブジェクトを暗号化できるようになった。
- 権限のチェック:Amazon S3コンソールにおいて、どのS3バケットに対するアクセスが公開されているかが明記されるようになった。
- リージョンをまたがったレプリケーションにおけるネットワークアクセスコントロールリスト(ACL)の上書き:Amazon S3では、ACLを用いることで各ブロックのプライバシー設定を制御できるようになっている。そして今回、ユーザーがAWSアカウントをまたがってオブジェクトをレプリケートする際に、そのオブジェクトに新たなACLを指定し、レプリケート先となるアカウントに対するフルアクセスを付与できるようになった。
- 「AWS Key Management Service(KMS)」を用いた、リージョンをまたがるレプリケーション:レプリケート先のバケットに対する鍵ポリシーの設定が容易になった。リージョンをまたがるレプリケーションの際、暗号化されたオブジェクトはSSL接続を使用して宛先にレプリケートされる。該当オブジェクトは当初の暗号化された状態を維持し、鍵のエンベロープのみが変更される。
- 詳細なインベントリレポート:日次または週次で生成されるインベントリレポートに、各オブジェクトの暗号化状態が追加された。また、レポート自体の暗号化も可能となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。