NokiaがAmazon Web Services(AWS)との提携を発表した。企業向けのクラウド移行およびソフトウェア定義WAN(SD-WAN)サービスの改善、さらに5Gおよびモノのインターネット(Internet of Things:IoT)のユースケース開発での協力が狙いだ。
この提携には、4つの分野での協業が含まれる。具体的には、NokiaとAWSはリファレンスアーキテクチャを含む、新しい5Gおよび「Edge Cloud」戦略と指針を策定する。また、「AWS Greengrass」「Amazon Machine Learning」、Nokiaの「Multi-access Edge Computing」(MEC)および「Nokia IMPACT IoT」プラットフォームを使って、IoTのユースケースを商品化する。さらに、NokiaはサービスプロバイダーのAWS実装に関して、インフラストラクチャとアプリケーションのコンサルティング、設計、統合、移行、運用サービスを提供する。そして、NokiaのNuage Networks SD-WANサービスとAWSの統合に取り組み、一元的なハイブリッド環境を計画している。
両社が提携したのは、ネットワーキングとITインフラストラクチャに「統合の強化」が求められているからだ、とNokiaの最高戦略責任者(CSO)のKathrin Buvac氏は述べた。
「当社とAWSの提携は、サービスプロバイダーアプリケーションのクラウドへの移行を加速させ、われわれが次世代の接続サービスやクラウドサービスを提供して、新たな機会を共に作り出すことを可能にするだろう」(Buvac氏)
Nokiaによると、通信サービスプロバイダーや企業は「遅延の最適化など、クラウドベースアプリケーションの接続ニーズに対処するソリューション、ネットワーク仮想化やルーティングサービス、IoT向けソリューションを必要としている」という。
「大企業は、クラウドインフラストラクチャにアクセスするのに、完全管理型の接続サービスを必要としている。また、生産性を高め、デジタル化を容易にするのに、完全に統合されたIoTおよびアナリティクスソリューションを必要としている」(Nokia)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。