Salesforceの製品体系。Trailhead、Einstein、Lightning、IoT、Heroku、Analytics、AppExchangeで構成されるSalesforce Platformの上にMarketing、Commerce、Service、Communities、Sales、Collaborationなどのクラウドサービスがある。
各サービスはそれぞれの担当者が説明した。myTrailheadを説明したのは、Trailheadを率いる開発者リレーション担当シニアバイスプレジデントのSarah Franklin氏。Franklin氏はまず、「Trailheadは全員がTrailblazerになること、スキルを上げることを支援する。他のソフトウェア企業はやっていないユニークな取り組み」と胸を張る。Trailheadでビジネスや技術のスキルを学ぶとバッチが付与され、履歴書などで示すことができる。現在、バッチの種類は300以上あり、この1年のバッチの発行は400万に達した。1年前は120万だったというので、3倍以上増加していることになる。
myTrailheadはSalesforce自身の成功から着想を得たようだ。「SalesforceはカスタマイズバージョンのTrailheadにより従業員のスキルをアップできた。顧客にこれを提供する」とFranklin氏、調査によると企業に勤務する71%が、自社にエンゲージを感じていないという。これは総じて3500億ドルの生産性損失につながっている、とFranklin氏は指摘した。
myTrailheadでは、さまざまなソースからコンテンツを取り出して学習教材を作成できる「Trail Maker」などの機能を持ち、自社ブランドでカスタマイズしたインターフェースで提供できる。「これにより従業員をエンパワーでき、新しい時代に向けたスキルの獲得を促すことができる」「企業は自社従業員に投資しなければならない」とした。
Einsteinは2016年のDreamforceでお披露目したSalesforceのAI技術だ。Einsteinについて説明したプロダクト担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのJohn Ball氏は、Einsteinの現状をアップデートし、EinsteinはSales、Commerce、Marketingなどほぼすべてのクラウドに入っており、「1日に4億7500万件予測が行われている」とEinsteinが広がり、ユーザーの利用につながっていることを強調した。