Microsoftは米国時間11月15日、「Windows Server」次期機能アップデートの初のInsiderプレビュービルド「Build 17035」をリリースしたと発表した。
Windows Serverの次期機能アップデートは、PC向けとして提供されるアップデートでは「Redstone 4」という開発コード名で呼ばれるものに相当する。Microsoftのロードマップで言えば、Windows Serverの次期「半期チャネル」アップデートが「Windows Server 1803」ということになる。
今回のプレビュービルドでは、イメージのフォーマットをISO形式にするか、VHDX形式にするかを、Insiderプログラム参加者が選択できるようになっている。また、イメージにはあらかじめキーが設定されているため、セットアップ中にキーを入力する必要がなくなった。
またBuild 17035では、記憶域スペースダイレクト(Storage Spaces Direct:S2D)が復活している。S2Dは「Windows Server 1709」で姿を消していた(品質上の問題のためと言われている)機能だ。またS2Dはただ復活しただけではなく、Microsoftの表現によると「新たな、そして重要な複数のアップデート」が追加されており、それには「Data Deduplication」(データの重複排除)機能のサポートが含まれている。さらにBuild 17035では、ローカルホスト(localhost)やループバックアドレス(127.0.0.1)を使用して、ホスト上のコンテナ内で稼働しているサービスにアクセスできるようになっている。
今回の新ビルドでは、Windows Server向けの新たなGUI管理ツール(開発コード名:「Project Honolulu」)のプレビュービルド「Project Honolulu Technical Preview 1711 Build 01003」も利用可能になっている。Project Honoluluでは、「Remote Desktop」や、「Windows 10」クライアントの管理、「Switch Embedded Teaming」(SET)、データグリッドのパフォーマンスに対するアップデートや変更が実施されている。
なおMicrosoftは同日、「Windows 10 SDK Preview Build 17035」のリリースも発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。