重機メーカーのコマツは、クラウドベースの産業用IoT(モノのインターネット)分析基盤「JoySmart Solutions」を構築した。分散処理基盤ソフト「Cloudera Enterprise」とパブリッククラウド「Microsoft Azure」を活用した。
JoySmart Solutionsは、採掘機械などから集めたデータを分析し、その結果に基づいて機器の稼働率や生産性を高めるもの。長壁式採掘システム、電気ロープショベル、連続採掘機、ホイールローダーなどを監視対象とし、機械圧や温度、電流などの時系列データ、アラームやイベントなどのシステムデータなどを収集する。機器によっては数百~数千種類ものデータが存在し、1分間に3万〜5万件レコードが生成されることもあるとしている。
コマツでは今後、ストレージエンジン「Apache Kudu」や分散処理フレームワーク「Apache Spark」を使ってデータ処理や分析、機械学習の迅速化を進める計画。そこから得た洞察を使って、将来的な採掘機器の設計にも生かせるとしている。