VMwareは米国時間12月5日、統合ソフトウェア定義データセンタープラットフォーム「VMware Cloud Foundation」の最新バージョンを発表した。このバージョン2.3では、「vRealize Suite」のツールで統合クラウド管理サービスを提供する。
これによって、Cloud Foundationのインフラ上に置かれたアプリケーションのインテリジェントな運用が可能になると同時に、クラウド管理の自動化も実現される。VMwareの製品マーケティング担当ディレクターMatt Herreras氏は、米ZDNetの取材に対して「これら2つはあらゆるクラウドプロバイダーに期待される機能だ」と述べている。
これまで顧客は、Cloud Foundation上にvRealizeのツールやその他のクラウド管理自動化製品を導入することはできたが、その場合、現行のクラウドの設定やメンテナンスは別個に管理する必要があった。Cloud Foundationバージョン2.3を利用することで、顧客はオンプレミスのレガシーアプリケーションからクラウド専用のアプリケーションまで、さまざまなアプリケーションやサービスを導入できる。
具体的には、Cloud Foundationバージョン2.3では、「vRealize Automation」で自動化されたIaaSを提供すると同時に、「vRealize Operation」でインフラの正常性とキャパシティに関する知見を得ることができる。また、「vRealize Log Insight」を使うことで、非構造化データを利用してより深い分析を実現することも可能になる。
バージョン2.3では、Cloud Foundation環境を構築できるパートナーのエコシステムも拡大される。
パブリッククラウドとしては、IBMはCloud Foundationベースのサービスを提供した最初のプロバイダーの1つだった。その後、CenturyLink、Rackspace、富士通、OVHなどのサービスでも利用できるようになり、現在ではAWSでも「VMware Cloud」を利用できるようになっている。
またバージョン2.3では、OEMが提供する統合システムを導入することで、プライベートクラウド環境でも簡単にCloud Foundationを利用できるようになる。
Cloud Foundationバージョン2.3はVMwareの2018会計年度内にリリースされる予定となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。