ロッキード・マーティンは、多数のセンサなどから集めたデータを使って「いつもと違う動き」を自動検出することで、宇宙環境や機器性能の変化を迅速に把握しようとしている。
NECの人工知能(AI)解析エンジン「インバリアント(不変性)分析」技術を活用する。コンピュータシステムのほか、発電所や工場、ビルなどに設置された多数のセンサから収集されるデータから、システムの振る舞いを学習・監視することで、システム自体が挙動の不整合を自動的に検知し、早期対処を可能にする。
宇宙の気候が電子機器に与える影響などを速やかに分析することで、製品性能や耐久性の改善につなげる。「AIが宇宙飛行士と地上側の人々のための宇宙関連製品をどのように改善できるかを探求する」(ロッキード)としている。