Salesforceは、企業のマーケターがパートナー(フランチャイズ加盟店、ディーラー、金融アドバイザーなど)に承認済みのマーケティング用テンプレート、コンテンツ、キャンペーンなどを提供するための新たな製品をリリースする。
この製品は、大規模なパートナーネットワークを持つ企業が、ブランド管理を行いながら、個々の消費者とのエンゲージメントを個人に合わせて調整できるようにすることを狙ったものだ。例えばこの新ツール「Distributed Marketing」を使えば、フランチャイズ企業は新商品のためにあらかじめ準備されたマーケティングキャンペーンを加盟店に送信できる。一方フランチャイズ加盟店は、顧客に合わせてメッセージを変更したり、メッセージを送る顧客を選択したりすることができる。
Salesforce Marketing Cloudの製品管理担当バイスプレジデントJoanna Milliken氏は、「ブランド戦略に則ったマーケティングキャンペーンを行う際にしばしば問題になるのは、消費者との関係を直接管理しているのは個々のパートナー企業であり、パートナー企業だけが関与できる顧客個人とのエンゲージメントの『ラストワンマイル』にまでキャンペーンを拡大するのが難しいことだ」と述べている。
「それに加え、パートナー企業が承認済みのマーケティング素材を利用したり、作成したりすることが難しい場合が多い。このことは首尾一貫しない体験につながり、消費者は2つの異なる企業と接しているように感じる」(Milliken氏)
Salesforceによれば、Distributed Marketingはすでに 「Sales Cloud」「Service Cloud」「Community Cloud」で、「Salesforce Lightning」のコンポーネントとして、限定試用版の形での提供が始まっている。一般提供は2018年2月に予定されているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。