Salesforceは米国時間9月19日、同社の人工知能(AI)プラットフォーム「Einstein」が1周年を迎えたと述べるとともに、同プラットフォームに対する複数の新機能を発表した。
「Sales Cloud Einstein」の新機能である「Einstein Forecasting」は、データマイニングと機械学習を用いることで、営業チームのリーダーらによる詳細な販売予測を支援する。Salesforceによると、この機能は「特殊なロジックを適用して、各予測の根拠となるデータを自然言語へと変換することで、営業チームのリーダーらに対してパイプラインから導き出される予測とその理由を提示する」画期的なイノベーションだという。
また、「Einstein Opportunity Scoring」という新機能も発表された。この機能は、営業パイプラインにおいて最も価値のある取引を洗い出し、表面化させたうえで優先順位を付けることができるよう営業チームを支援する。同機能の目的は、契約締結の可能性が最も高い取引や、最もリスクの高い取引に営業担当者が集中できるようにすることだ。
さらに、「Einstein Email Insights」いう新機能は、電子メールの受信ボックスにある最も重要なメールを優先順位付けするという。自然言語処理によってアクションや対応を推奨し、受信ボックスをより効率的なものにする、いわば電子メールアシスタントのようなものだ。
Salesforceはこれら新機能の他に、AI関連の新興企業に投資する5000万ドルのベンチャーファンドの立ち上げも発表した。Salesforce Venturesにより運用されるこのファンドは、「Salesforce」プラットフォーム上でのAI機能の開発を促し、結果的にEinsteinをより強力なものにすることを目的としている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。