ITがクラウドのさらなる採用や、自動化の普及、AIや機械学習、アナリティクスの興隆とともに進化するなかで、IT分野の職業を取り巻く状況も変わっていくのは間違いなさそうだ。例えば、未来の最高情報責任者(CIO)は、オンプレミスのデータセンターで動作する企業アプリケーションの責任者ではなく、企業幹部らが持つ戦略上の懸念と、業務部門からの戦術上の要求をさばく、クラウドサービスのブローカーやオーケストレーターのような存在に近づいていくはずだ。
また、デジタル変革を推進する企業が増えており、さまざまな先端技術に対応できる職種の需要が高まると考えられる。技術系の人材に対する需要は、ほかの業界とは比較にならないペースで高まり、現在需要が大きい職種のいくつかは今後も需要が増加していくほか、新たに存在感を増す職種も出てくるとの予想もある。一方で、今後まったく異なる形で再定義されるか、場合によってはなくなる既存職種が出てくる可能性もあるという。さらに、今後はほぼすべての職種に、技術的なスキルとビジネススキルの両方が要求されるようになるとの指摘もある。
IT職種の役割や需要の変化など、今後想定されるさまざまな状況に適応していくためのヒントとなる記事をまとめた。
