グローバル企業がどのような業務用ソフトウェアインフラを利用するかという観点で見ると、大きな変革の時代を迎えた。社内のデータセンターではなくクラウドのデータセンターを選ぶグローバル企業がますます増えており、AmazonやMicrosoft、Googleのような企業にとって、クラウドデータセンターは巨大なビジネスとなった。
Alibaba Groupが進出を決めたのは、競争が激しいこの分野だ。同社は遅れを取り戻すための最新計画として、急成長しているインドのクラウドインフラ市場の独占を考えている。Alibabaは先ごろ、初めてインドに建設したデータセンターが、2018年1月にムンバイで操業を開始することを発表した。
急激に進むインドのデジタル革命に乗じようと、同国の決済ソリューション会社Paytmに大金を投じたことを考えれば、Alibabaがインドにおけるクラウド計画を始動するのは時間の問題にすぎなかった。
Alibabaのインドの顧客は、ストレージやビッグデータ機能のような基本的なインフラサービスに加えて、エラスティックコンピューティングやネットワーキング、分析などのサービスも利用できる。インドへの進出を皮切りに、同社は今後、日本やオーストラリア、中東、欧州など33のグローバルゾーンに手を広げていく。
Techcrunchによると、Alibaba GroupのシニアバイスプレジデントでAlibaba Cloudのプレジデントを務めるSimon Hu氏は、次のように語った。「Alibaba Cloudのネットワークを全世界に広げていく中で、インドは環境がしっかりと整い、新たな重要地域となった。(クラウドデータセンターの建設によって)当社はインドへの取り組みを継続し、インドが同地域内外の他の市場と商取引の機会を育むのに寄与していく」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。