独SAPは現地時間1月30日、2017会計年度第4四半期(12月31日締め)の業績を発表した。クラウドの売り上げが増加し、「S/4 HANA」プラットフォームへの関心も高まっていることから、堅調な内容となった。
第4四半期の売上高は68億500万ユーロだった。これは前年同期から1%の増加(Non-IFRSに基づくと6%の増加)となり、Bloombergの集計によるアナリスト予想に達した格好だ。
純利益は18億6700万ユーロで、1株あたりの利益は前年同期比21%増の1.55ユーロだった。Non-IFRSに基づくと1.77ユーロとなる。
2017年通年での営業利益は、IFRSに基づくと48億7700万ユーロで、Non-IFRSベースでは67億6900万ユーロだった。1株あたり利益は前年から10%して3.36ユーロ、Non-IFRSでは14%増の4.44ユーロだった。
営業利益の増加について、SAPはグループ間取引による知的財産(IP)のSAP SEへの移管、米国の税制改革、ベンチャーキャピタル部門Sapphire Ventures(旧SAP Ventures)の成功などを要因に挙げている。
2017年第4四半期、SAPのクラウドの新規受注は前年同期から22%増加(固定通貨換算ベースでは31%増)し、5億9100万ユーロに達した。
クラウドサブスクリプションとサポートの売り上げは前年同期から20%増加して9億9500万ユーロとなった。Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは、増加率は28%となる。
ソフトウェアの売り上げは20億6000万ユーロを占めた。これは前年同期から5%減となる。クラウドとソフトウェアの売り上げは58億1000万ユーロで、前年同期から1%増加した。
2017年でS/4 HANAの導入企業は7900社以上となり、前年から46%増加した。このうち2017年第4四半期だけで約1000社が新規に加わった。
提供:SAP
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。