自動車用品の総合メーカーであるカーメイトは、およそ10年前に導入したビジネスインテリジェンス(BI)ツールを刷新し、新たな集計分析システムを構築した。システム基盤にはウイングアーク1stの「Dr.Sum」と「MotionBoard」を活用した。
従来のデータ分析ツールでは、サーバの老朽化や集計処理における性能不足から、月初の集計処理に半日程度を要していた。新システムでは、月初の集計処理がわずか数分で完了するようになり、導入直後に実施された社内アンケートでは、97%の回答者が「効果を実感している」と回答したとのこと。
Dr.Sumは、集計なしにデータを参照するライトユーザーや、いろいろな角度でデータを集計したいマネージャー向けに採用。MotionBoardは経営層や管理職、出荷・物流部門などで利用されている。月次レポート作成の時間を大きく短縮し、本来の業務に注力する時間が増加しているという。
また、従来の環境では、データの登録作業が複雑だったため新しいデータの追加が難しかった。そのため、販売管理、受注管理、出荷管理といった一部のデータしか分析対象にできなかった。これが新システムでは、生産管理、開発管理、品質管理、製品情報、適合情報なども利用可能になった。