ユーピーアールは2月27日、クラウド型パレット管理サービス「スマートパレット」の効率的な運用を目的に、NTTコミュニケーションズの提供するIoT Platformサービス「Things Cloud」と、モバイル通信サービス「OCN モバイル ONE」を導入したと発表した。
スマートパレットは、ユーピーアールらが2014年に920MHzアクティブRFIDを用いて実用化した、物資の在庫把握、入出庫管理などをクラウド上で管理できるサービス。入出荷時間や正確な在庫データをリアルタイムに把握できることで、製品を輸送・保管するパレットの紛失問題や、ハンディスキャナを用いた入出荷作業、目視による棚卸業務作業など倉庫管理のコストといった物流業界の課題の解消につなげる。
ユーピーアールでは、これまで自社で運用してきた「スマートパレット」の各パレットからのデータを収集する基盤に、運用が柔軟なUIや豊富なAPI機能を持つNTT Comの「Things Cloud」と、信頼性を持つ「OCN モバイル ONE」を導入することで、人的作業を自動化し、さらなる運用の効率化を図るとしている。

スマートパレットの導入イメージ
ユーピーアールとNTT Comは、「スマートパレット」とIoT Platformとのシステム連携をはじめとして、温度管理付き追跡システム「なんでも追跡システム」など他サービスにおいても、物流とIoTを融合し、物流分野・業界の労働力不足を解消する方策の一つである「Logistics4.0」の実現を目指すとしている。