Box Japanは3月13日、ユーザーがデータの保管先を指定できる「Box Zone」サービスで新たに「Box Zone Japan」を追加し、同日から販売を開始すると発表した。
Box Zoneは2016年6月に開始された。データの保管場所として、それまでの米国に加え、アジア(東京/シンガポール)、ドイツ(フランクフルト)、アイルランド(ダブリン)が選択可能となった。その後に英国(ロンドン)、カナダ(モントリオール/トロント)、オーストラリア(シドニー/ビクトリア)が追加されている。
新たな「Box Zone」の利用イメージ(出典:BOX)
今回発表のBox Zone Japanでは、データの保管場所として新たに大阪が加わった。これにより、プライマリの保管場所を東京、バックアップの保管場所を大阪とすることで、データの保管先を日本国内に限定することが可能になった。
Box Japan 代表取締役社長の古市克典氏
この施策を説明した同社 代表取締役社長の古市克典氏は、米国では同社の利用が多い官公庁、金融、病院が日本国内ではほとんどユーザーとなっていないことを指摘し、データが国外に保管されることに懸念を持つユーザーが、今回のBox Zone Japanの追加でBoxの利用に踏み切ることが可能になるとの展望を明かした。
従来は、アジア域内に閉じたサービスとして提供されており、東京にデータを保管し、シンガポールをバックアップサイトとする形で運用されていた。今回のBox Zone Japanの提供開始によって、バックアップサイトとしてシンガポールまたは大阪のどちらかを選択可能になる、と考えてよいだろう。
Box Zoneの利用にはオプション料金(金額は販売パートナー毎に設定)が必要となるが、シンガポールと大阪はどちらを選んでも同一金額となる予定だ。