「Windows 10」でより多くのLinuxディストロを稼働させるための新ツールが公開

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-03-30 10:22

 Microsoftは米国時間3月26日、Linuxディストリビューターが「Microsoftストア」で自社ディストリビューションを公開できるようにするための新たなツールを公開した。Linuxのメンテナンス担当者はこのツールを使用することで、「Windows 10」の「Windows Subsystem for Linux」(WSL)上でLinuxディストリビューションを稼働させるための作業を効率化できるようになる。

 同社はこのツールを「WSLディストリビューションのためのインストーラアプリの参照実装」と表現している。このツールは、Linuxディストリビューターのメンテナンス担当者と、WSL上で稼働するカスタム化したLinuxディストリビューションの開発を考えている開発者の双方に向けたものだ。

 Linuxディストリビューターのメンテナンス担当者は、この新たなインストーラアプリケーションを利用し、Microsoftストアに登録可能なLinux配布アプリを作り上げることができる。

 一般開発者の場合、カスタム化したLinuxディストリビューションをMicrosoftストア上で公開することはできないが、このツールを使用して作成したカスタム版Linuxディストリビューションパッケージは、開発者モードで稼働しているWindows 10にサイドローディングすることができる。

 Microsoftストアでは「Ubuntu」や「SUSE Linux」「Fedora」「Kali Linux」、そして3月に入ってから「Debian」といったディストリビューションが公開されており、Microsoftはこのツールを開発者に提供することで、より多くのLinuxディストリビューションをMicrosoftストアで利用可能にしたい考えだ。

 MicrosoftストアにおけるLinuxディストリビューション公開のメリットの1つに、WSLによって複数のLinuxディストリビューションのインストールと同時実行が可能になるというものがある。

 Linuxディストリビューターのメンテナンス担当者は、Microsoftストアでディストリビューションを公開するにあたって、MicrosoftのWSLチームと連携する必要がある。カスタム版Linuxディストリビューションパッケージは、同社の承認を得た場合にのみ、Microsoftストア上で公開できる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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