キヤノンITソリューションズは4月5日、情報漏えい対策製品の最新版「GUARDIANWALL Mail ファミリー」と「GUARDIANWALL Web ファミリー」(Ver 1.2)を発表した。新たにトレンドマイクロの製品と連係し、脅威の侵入対策を強化している。
最新版では、Mail ファミリーにオプションとしてウイルス/スパム対策、Web ファミリーには脅威情報連携の新機能を追加した。トレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「Trend Micro Deep Discovery Inspector(DDI)」と連係することにより、メールに記載されたリンクや添付ファイル経由での不正サイトへの誘導を自動的に遮断できるようにする。

連係動作の仕組み(出典:キヤノンITソリューションズ)
Mail ファミリーは、イスラエルのCyrenが提供する不正サイトのデータベースを採用しており、メールなどにある不正サイトのURLを検知するが、DDI側の解析結果も利用することで検知能力を強化し、両製品の情報を活用してWeb ファミリーが不正サイトへのアクセスを未然に防ぐ仕組みとなる。検知されたURL情報は「未知の脅威」「既知の脅威」「危険以外」のカテゴリに分類して管理者が把握できる。また、定期的に確認してカテゴリ分類を見直す。
この他にMail ファミリーでは、フリーアドレスから送信されるメールの検知と管理の機能を強化し、社内で送受信されるメールの状況のレポート機能の改善を図った。Web ファミリーでは、送信メールやソーシャルメディアの投稿メッセージに含まれる機密性の高いファイルや情報の検査機能を強化し、新たにOutlook.comの独自形式データに対応した。
最新版は4月20日から提供する。