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調査

デジタル変革でIT人材の“質”に変化--企業文化・風土の醸成が有効 - (page 2)

藤本和彦 (編集部)

2018-05-01 07:00

 また、2017年度調査では、人材の質との関係があると考えられる企業文化・風土として7つの項目を指定。自社がそれぞれの項目について当てはまるかどうかを尋ねた。設問への回答を点数化し、合計点を“風土点”として定義。風土点が高い企業ほど、企業文化・風土が良好であると判断した。


人材の質に関係する企業文化・風土。知識や経験を得やすい項目を設定し、質の向上に結び付きにくいものは除外されている。

IT企業の企業文化・風土。「社内の風通しが良く、情報共有がうまくいっている」「自社のビジョンや価値観が従業員に行き渡っている」「お互い成長する・学び合う、育てる、助け合う土壌がある」が上位となった。

ユーザー企業の企業文化・風土。IT企業と同様、「自社のビジョンや価値観が従業員に行き渡っている」「社内の風通しが良く、情報共有がうまくいっている」「お互い成長する・学び合う、育てる、助け合う土壌がある」が高くなっている。

 IT人材の質と量の不足感を風土点の点数別に比較すると、質については風土点が高くなるに従い「大幅に不足」が低くなり、「特に不足はない」が増える傾向にあることが分かった。その一方で、風土点と量の不足感の関係性を見ると、その傾向は見られず、質と量の不足感は必ずしも連動した動きをしていないことが判明した。


IT企業におけるIT人材の質と量の不足感を風土点の点数別に比較。質については、風土点が高くなるに従い「大幅に不足」が低くなり、「特に不足はない」が増える傾向。量にはその傾向が見られなかった。

ユーザー企業におけるIT人材の質と量の不足感を風土点の点数別に比較。IT企業と同様の傾向が見られた。質と量の不足感は必ずしも連動した動きをしていないことが明らかになった。

 IT人材のモチベーション向上のための施策についても調べた。施策の実施数が多いほど、質への影響があると推測し、企業文化・風土の醸成にも有効であることが浮き彫りとなった。

 「自己啓発支援(費用補助、学ぶ場と機会の提供など)」「実力に応じた待遇(年齢や勤続年数に寄らない抜粋など)」の実施社数が多く、いずれの企業でも風土点が高くなるに従い施策の実施数も多くなる傾向にあるという。


モチベーション向上の施策を実施している企業にその効果を尋ねた結果、おおむね効果が高いことが分かった。

モチベーション向上施策の実施数を風土点別に比較したもの。いずれの企業でも風土点が高くなるに従い、施策の実施数が多くなる傾向にある。

 第4次産業革命やデジタル変革が進みつつある中、「IT人材に高い能力やスキル転換が求められるようになる。当面はIT人材の質不足が大きな課題になる」とIPA IT人材育成本部 IT人材育成企画部 主幹 山﨑江津雄氏は指摘する。

 「モチベーション向上のための施策を実施することで企業文化・風土が醸成され、それが個々の人材の自律的な成長を促す。IT人材の質が向上することで、さまざまな課題の根本的な解決につながると期待している」(同氏)

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