A10ネットワークスは5月8日、モバイル通信事業者のセキュリティを強化し、5G、IoT対応を支援する「5G Gi-LANソリューション」を日本市場で提供開始したと発表した。
A10のセキュリティプラットフォーム「Thunder CFW」に搭載されているGi/SGiファイアウォールを機能強化したもの。モバイル通信事業者の基盤ネットワークを防御するために必要な機能が拡充され、DDoS攻撃やネットワークに対する攻撃に対処できるようになる。
特長として、Gi LANにおける管理の効率化や運用負荷の削減、遅延の短縮のために、キャリアグレードNAT (CGNAT)やステートフルファイアウォール、アプリケーション可視化などのL4-L7機能を統合している。
また、新たに追加したGTP(GPRS Tunneling Protocol)ファイアウォールは、アクセスネットワークやローミングパートナーから流入するGTPベースの攻撃からGi LANを防御し、プロトコルへの準拠、レート制限、不正形式のGTPパケットのスキャンなど、GTPコントロールプレーン向けの統合モバイルネットワークセキュリティ機能を提供する。
同様に追加されたApplication Visibility & Control機能は、DPI(Deep Packet Inspection)による加入者の情報にひもづいたアプリケーションを可視化し、より詳細なネットワークトラフィックの分析を提供する。これにより、ネットワークやアプリケーションのトラフィックの傾向を把握できる。