旅行代理店のJTBは、海外旅行事業向けの業務システムをクラウド基盤に刷新する。日本オラクルが5月9日に発表した。自社データセンター内でクラウド環境を構築・運用するにあたり、システム基盤として「Oracle Cloud at Customer」を、データベース基盤として「Oracle Exadata Cloud at Customer」を導入した。
JTBでは、季節やイベントによって処理が集中する旅行関連システムの特性に対応し、全体の処理を平準化させコストを抑制することが課題となっていた。そこで柔軟に伸縮できるインフラ基盤が不可欠で、機密データの取り扱いなど高いレベルのセキュリティ要求にも対応しなくてはならなかった。
今回の導入で、ピーク時におけるデータ量やトランザクションの急激な増大に対応しながら、コスト効率の高いシステム運用ができるようになる。また、機密データを自社データセンター以外に持ち出し不要となった。システムの導入・移行・運用は、新日鉄住金ソリューションズが担当している。