
三井住友銀行 システム統括部 部長 高橋健二氏
三井住友銀行は新たなシステム構築の基盤として、2016年からOffice 365やMicrosoft Azureといったクラウドを採用しているが、同社は「世界基準のセキュリティや法令遵守に対応しると確認。1年にわたって対応して頂いた上で採用に至った」(三井住友銀行 システム統括部 部長 高橋健二氏)と説明する。
社内コミュニケーションにSkype for Businessを業務活用し、効率化を実現。また、My Analyticsの一部運用も開始し、「同じ会議へ出席する時間の長さに気づかされた。役割分担を明確化し、作業時間を捻出したい」という若手職員の声を紹介。他方でCNTK(Microsoft Cognitive Toolkit)を用いたチャットボットエンジンを8カ月で独自開発し、職場や人事関連の情報照会や、グループ企業の顧客向けチャットボットへの展開も予定している。

住友生命保険 情報システム部 担当部長 兼 代理店事業部 担当部長 岸和良氏
住友生命保険は保険加入者の健康をサポートする健康増進型保険「住友生命Vitality」を、ソフトバンクと南アフリカのDiscoveryの3社でMicrosoft Azure上に構築した。その選択理由として住友生命保険は「開発拠点がインドやフィリピンなど海外にあり、英文ドキュメントの充実ぶりや、24時間365日の稼働実績を踏まえて選定。
特に監査対応力を高く評価した。われわれは個人情報を多数保持しているため、監督官庁から厳しい対応を求められる」(住友生命保険 情報システム部 担当部長 兼 代理店事業部 担当部長 岸和良氏)。同社のシステム運用はオンプレミスが中心だったが、迅速なビジネス・サービスの展開を実現するためクラウドへの移行を順次行う。