Googleは米国時間6月4日、「G Suite」への一連のアップデートを発表し、このオフィススイートとほかの主要なサードパーティーエンタープライズツール群をより容易に連携できるようにした。
1つのオフィス内で多種多様なサービスや製品が使用されていることを考えると、相互運用性はクラウドサービスにとって重要だ。ある調査結果によると、平均的な従業員は仕事で36種類のクラウドサービスを頻繁に利用しているという。
G Suiteのアップデートでは、まずGoogleのビデオチャットツールのエンタープライズ版である「Hangouts Meet」で、ほかのビデオ会議製品との相互運用が可能になる。「Microsoft Skype for Business」やPolycom、Ciscoを利用しているユーザーは、Hangouts Meetのビデオ通話に加われるようになる。
さらに、今後数カ月以内に、Googleのメッセージングサービス「Hangouts Chat」を利用するビジネスユーザーは、クライアントやベンダーなどの組織外の人を会話に招待できるようになる。
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Googleは「Google Calendar」でサードパーティー会議サービスのネイティブサポートの提供も開始する。数カ月以内に、複数のサードパーティー会議アドオンが「G Suite Marketplace」で利用可能になる予定で、これには、「Cisco Webex」や「Arkadin」「GoToMeeting」「LogMeIn」「Dialpad」「RingCentral」「Vidyo」「Vonage」のアドオンが含まれる。これらのアドオンを利用することで、ユーザーはGoogle Calendarの招待状のリンクをクリックするだけで、ウェブやモバイルの会議に参加できる。
さらに、Googleは「Microsoft Exchange」と連携を拡張し、Google CalendarのユーザーがMicrosoft Exchangeで部屋や設備などを予約できるようにする予定だ。
またGoogleは、「Google Sheets」とSAPの相互運用を可能にし、ユーザーがERPコンテンツをGoogle Sheetsに直接インポートできるようにする予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。