調査

AR/VRの世界支出、2018年は92%増--IDC予測

Bob Violino (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2018年06月12日 07時00分

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 IDCによると、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)は2018年、前年に比べると爆発的に成長しそうだ。

 IDCの予測では、ARやVRの製品およびサービスに対する世界の支出額は2018年に、前年比92%増の270億ドル(約3兆円)に達する。これらのテクノロジやサービスは、2017~2022年という5年の予測期間で年平均成長率(CAGR)が約72%になる見通しだという。

 IDCの最新のレポート「Worldwide Semiannual Augmented and Virtual Reality Spending Guide」では、20の業界に対する予測とともに、AR/VRのユースケースが前年の28から39に増加しているという報告が記されている。なおこういったユースケースはコンシューマー向け製品やメディア、教育、政府といったセクターにまたがっている。

 この予測期間におけるARやVRの製品およびサービスに関しては、コンシューマー市場が2022年までに530億ドル(約5兆8000億円)に達し、支出額でトップの座を維持すると予想されている。これに続くのは小売りやディスクリート製造、運輸といった業界であり、それらを合計すると2022年までに560億ドル(約6兆1000億円)規模に達するという。

 流通およびサービス分野の支出はCAGRで34%となり、2022年までに720億ドル(約8兆円)近くに達すると予測されている。またこれに続いて、製造と資源の支出はCAGRで19%となり、公共セクターは2022年までに335億ドル(約3兆6700億円)に達すると見積もられている。

 ユースケースで見るとVRゲームは2018年もAR/VRが依然として多くを占め、支出額は70億ドル(約7700億円)に達すると見込まれている。同予測期間では小売りセクターにおける展示用途が最大の伸びを示すと予測されている。また、2018年における新たなユースケースとして、公共インフラの保守や、教育目的の360度全周囲動画の視聴などが挙げられている。

 同レポートでは、建築設計や、ARを活用した解剖学、自動車の仮想テストドライブ、ロジスティクスおよび配送荷物の管理、不動産の仮想訪問ツアー、遠隔手術、小売り店の仮想試着室、VRによるグリッド制御といったその他のユースケースについても調査の対象となっている。

 技術カテゴリで見ると、2018年の支出額ではホスト機器がトップで100億ドル(約1兆1000億円)に達し、後にはVRソフトウェアが57億ドル(約6300億円)で続くと予測されている。同予測期間でトップのカテゴリとなるのは、CAGRにして142%の成長が予測されるARビューアであり、その後にAR関連システムの統合やAR関連の顧客アプリ開発が続くと予測されている。

 IDCでデバイスおよびAR/VR担当バイスプレジデントを務めるTom Mainelli氏によると、ARやVRに対する企業の関心は、新たなハードウェアの市場投入や、より優れたソフトウェアの登場、さまざまなユースケースの発展にともなって加速され続けているという。同氏によると、米国におけるIT関連の意思決定者を対象とした最近の同社調査では、これらのテクノロジをテストしている企業が多くの割合を占めている事実が浮き彫りにされているため、大手企業によって次世代のAR/VRテクノロジが市場に投入される動きは2018年後半を通じて強まっていくと見込まれるという。

 同予測期間において、米国はCAGRにして99%の成長となり、最大の市場の地位を保ち続けると予測されている。また、中東およびアジア諸国や、アジア太平洋諸国(日本を除く)も同予測期間において同様の成長率で伸びていくと予測されており、その後には僅差でラテンアメリカ諸国が続くと考えられている。

 2018年の支出では、中国が102億ドル(1兆1200億円)と、あらゆる地域を抑えてトップとなり、その支出額内訳はホスト機器が最大となり、後にVRソフトウェアとARソフトウェアが続くという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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