半導体大手のBroadcomは米国時間7月11日、企業向けソフトウェアを手掛けるCA Technologiesを189億ドル(約2兆1200億円)で買収すると発表した。ソフトウェア分野への拡大を図る動きとなる。
Broadcomによると、CAの買収によってエンタープライズ分野で規模を拡大し、インフラ技術に重点を置く企業となることを目指すという。
CAはメインフレームソフトウェア企業から、DevOpsやセキュリティ、アプリケーション開発に注力する企業へと転換してきた。
Broadcomは、CA株の11日の終値に20%上乗せし、1株あたり44.50ドル(約4990円)をCAの株主に支払う。
Broadcomは、Qualcommの買収に乗り出そうとしていたが頓挫した。CAの買収はそうした方向性の1つを実現するものとなる。Broadcomは主にデータセンター向け製品やプロセッサに注力していた。
Broadcomの最高経営責任者(CEO)Hock Tan氏はCAの買収について、「重要な構成要素」となり、大規模な顧客基盤を新たに活用できるようになると述べた。CAのCEOであるMike Gregoire氏は、ソフトウェアとBroadcomの半導体に関する専門技術の融合は注目に値すると述べた。
Broadcomによると、買収は第4四半期に完了する見通しだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。