「Windows 10」アップデートの指針など説明--マイクロソフト

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-08-06 14:02

 Microsoftは、同社の提供する最近のパッチの品質などに関する専門家の指摘についてコメントを控えている。それでもMicrosoftはブログの中で、同社は定例アップデートのリリース前に、管理者がテストしてフィードバックするのに必要なあらゆるツールを提供していると主張している。

 「Windows 10」の「Windows as a Service」モデルに移行すべき理由などについてプロモーションを進めてきたMicrosoftのJohn Wilcox氏は「Windows IT Pro Blog」の中で、プロフェッショナルユーザーらの声に応じ、Windows 10の月例品質アップデートのサイクルや用語について説明した。

 Wilcox氏の説明によると、月例のWindowsサービスアップデートに対するMicrosoftの基本原則の中心にあるのは、「シンプルさと予測可能性」「アジリティ」「透明性」だという。

 「Windows」のアップデートに関する情報をまとめる活動で有名なことから「Patch Lady」の異名を持ち、自身も多くのWindows PCやWindowsサーバを運用しているSusan Bradley氏が、Microsoftの最近のパッチなどに関するユーザーの不満について指摘していたが、Wilcox氏はそれに直接言及することは避け、Microsoftの予測可能性により、ITマネージャーは「シンプルかつ定期的で一貫性のあるパッチサイクル」を処理できるはずだと述べた。

 同氏は、「十分余裕を持って、新しいアップデートに取り組む時期を計画できるはずだ。複数のリリーススケジュールを覚えておく必要もないはずである。Windowsのリリースサイクルは、ほかのMicrosoft製品のそれと一致しているはずだ」としている。

 Wilcox氏によると、Microsoftがアジリティに関しては、「必要なときに迅速に」脅威に対処することを目指しているという。

 Wilcox氏は、「われわれは品質や互換性を損なうことなく、迅速にアップデートを提供する必要もある」と述べている。

 また、透明性について同氏は、「ユーザーは事前にアップデートを理解し、準備を進められるはずだ。これには、一般的なサービスツールのガイド、簡単なリリースノート、サポートへのアクセス、あるいは意見を伝えるためのフィードバックシステムが含まれる」としている。

 同氏は、月例の品質アップデートについても説明している。毎月第2火曜日(米国時間)に提供される「Patch Tuesday」の定例パッチは、「B」リリースとしても知られており、最も重要な月例アップデートだ。

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