オーバルは、全社統合インフラの構築の中でウイングアーク1stの「Dr.Sum」「MotionBoard」「SVF」を導入した。ウイングアーク1stが8月1日に発表した。
今回の導入により、オーバルは、各業務システムで個別に行っていた帳票作成をビジネスインテリジェンス(BI)環境に一元化することができた。同社は、流量計および関連機器、システムの専業メーカーで国内最大手。製造や販売拠点を米国や中国、東南アジアに展開している。
新たな項目を追加する場合も、Dr.Sum側でビューを修正すれば、MotionBoardに即時反映されるため、コストも時間も掛けずに対応できるようになった。こうしたシンプルな操作による省力化などにより、営業・事務業務や生産管理の工数が削減され、帳票作成の内製化による開発・保守費用の削減、月次原価の確定期間の短縮が実現している。同社では、工数削減の効果について、全社合計で年間2400時間に達するとみている。
同社の業務システムは、部門ごとに個別最適で構築・管理され、全18システムが37台のサーバに分散し運用が複雑化していた。また、システム間で情報も分断されていたため、紙の書類を主体にした業務運用ワークスタイルからなかなか脱却できなかった。
2014年7月にITインフラの刷新プロジェクトを開始、営業管理システム、生産管理システム、原価管理システムを中核とする全社統合インフラを新たに構築した。データウェアハウスとしてDr.Sum、そのフロントエンドとしてMotionBoard、さらに電子帳票システムとしてSVFを連携させている。