Googleによって生み出されたコンテナ管理プログラム「Kubernetes」は2015年に、当時設立されたばかりのCloud Native Computing Foundation(CNCF)に寄贈された。その後、CNCFはKubernetesプロジェクトの方向性を、インキュベーション段階を通じて定める一方、Googleは継続的インテグレーション/継続的デリバリ(CI/CD)インフラや、コンテナイメージのダウンロードリポジトリを含むクラウドリソースの管理と資金提供を続けてきた。
Googleは今後、これらリソースのコントロールをCNCFのコミュニティーメンバーらに委譲し、プロジェクトにおける日々の運営管理を任せる。この動きを支援するために同社は、向こう3年分の「Google Cloud Platform」のクレジットとして900万ドルを提供する。このクレジットは、スケーラビリティのテストや、必要となるネットワーク容量やストレージ容量のコストにあてられるという。
Googleのプロジェクトとして始まったKubernetesは、世界で最も普及しているオープンソースプロジェクトの1つにまで成長した。CNCFは2017年に同プロジェクトの成長を促進するために、一連のKubernetes認証標準を策定し、MicrosoftやOracle、Google、IBMといった主要CNCF参加企業からの支持を得ている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。