NTT Com、大阪でのデータセンター供給能力を2.2倍に拡大

NO BUDGET

2018-09-14 11:47

 NTTコミュニケーションズは9月11日、大阪におけるデータセンター供給能力を2.2倍に拡大すると発表した。大阪府で6番目と7番目となる「大阪第6データセンター(大阪第6)」と「大阪第7データセンター(大阪第7)」を新たに提供する。

「大阪第6データセンター」の外観イメージ
「大阪第6データセンター」の外観イメージ(出典:NTTコミュニケーションズ)
「大阪第7データセンター」の外観イメージ
「大阪第7データセンター」の外観イメージ(出典:NTTコミュニケーションズ)

 大阪第6は大阪市内中心部に位置し、サーバルームの面積が約460平方m(将来的に約1370平方m、400ラック相当)のスペース。大阪第7は大阪府茨木市にデータセンター専用ビルを建設し、サーバルームの面積が約3800平方m(将来的に約9500平方m、4200ラック相当)のスペース。2019年度第3四半期にサービスの提供を開始する。

 両データセンターは、インターネット接続事業者(ISP)やデータセンター事業者のネットワークの相互接続点であるインターネットエクスチェンジ(IX)がある大阪市内の堂島エリアにダイレクトに接続できる環境にある。グローバルで統一化された厳格な設備・運用基準に準拠しており、電力・空調・通信設備の冗長化や充実したセキュリティに加えて、NTT Comのネットワークインフラ基盤に直結することで大容量かつ高品質・高信頼なネットワークサービスを低コストでタイムリーに利用できる。

 耐災害性については、大阪第6では、電力・通信設備、サーバルーム、その他の重要設備は全て建物2階以上に設置されるため、万一洪水が発生して建物1階部分に浸水しても、支障なく継続運用ができる。電力は異なる変電所から異ルートで供給され、通信ケーブルは、大型の通信用耐震トンネル「とう道」を通して建物に引き込まれるため、地震や道路掘削などにより損傷する心配はない。また、大阪第7は、大雨や近隣河川の氾濫時でも浸水が極めて少ないエリアに立地するので、水害のリスクが低く、また電力は近隣の変電所から直接2ルートで引き込まれるため、災害時でも安定した供給が望める。

 大阪第7は、柔軟にカスタマイズ対応ができるキャンパス型のデータセンターで、サービス提供の工期短縮やコスト低減を実現できる。サーバルーム内の空調は冷却効率が高い壁面吹き出し方式を採用し、GPUサーバなど20kW以上電力消費する超高発熱サーバにも対応する。また、交流/直流間の変換段数を減らすことにより、信頼性を高めるとともに、電力損失を抑えて約20%の消費電力削減を実現するHVDC(高電圧直流給電)システムなど、最新の技術の導入を予定だ。

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