ドン・キホーテは、基幹系システムをAmazon Web Services(AWS)へ全面移行した。移行作業をサポートしたユニックスとシステムサポートが9月12日に発表した。移行作業は2017年6月から2018年4月に掛けて実施され、新システムは4月に稼動開始している。
移行プロジェクトは、ユニックスが全体を主導し、移行に伴うアプリケーションの再実装やオンプレミスからの切り替えを行った。システムサポートは、AWSを活用した拡張性および災害発生時の可用性に対するアーキテクチャやインフラ設計の支援と、環境構築を担当した。移行に先立っての動作検証、チューニングを綿密に実施したことで、切り替えに伴う業務停止時間を数時間で完了させた。
ドン・キホーテは2013年から、商品の受発注や売上・利益・在庫管理などを行う基幹系システムに、ユニックスが提供するパッケージソリューション「NextTAURUS」を導入している。
今回の同システムの移行の効果として、インフラの柔軟な拡張、事業継続計画の強化、運用コストの削減などが挙げられている。
仮に買収・合併により店舗数が100店舗規模で増加する場合でも、従来であれば半年以上の納期が想定されるところを、新環境ではシステム構成の見直しからその構築までの工程を1カ月以下で実施できる見込み。