Microsoftは米国時間9月24日、「Microsoft Ignite 2018」イベントにおいて「Windows Virtual Desktop」(WVD)を発表した。WVDは「Windows 7」や「Windows 10」の仮想デスクトップ環境をもたらすサービスだ。これにより、「Microsoft Azure」の仮想マシン上で「Office 365 ProPlus」のアプリやその他のサードパーティー製アプリを実行し、遠隔地から利用できるようになる。
またWVDを利用することで、Windows 10や「Windows Server」の稼働する同一仮想マシンに対して、複数のユーザーがログインできるようなリモートデスクトップセッションを実現できる。さらにデスクトップ全体や、個別の「Microsoft Store」および/あるいは業務アプリを仮想化することもできる。MicrosoftがArs Technicaに対して述べたところによると、WVDサービスはWindows 10やWindows 7を用いたデスクトップ仮想化(VDI)も完全なかたちでサポートしているという。
Microsoftによると、WVDのパブリックプレビューは2018年中に開始され、興味を持っているユーザーはプレビューが利用可能になった時点で通知を受け取れるよう登録しておくことが可能だという。WVDを利用するにはAzureのサブスクリプションが必要であり、ユーザーは自らの仮想マシン利用に伴うストレージ料金とコンピュート料金を支払うことになる。また、MicrosoftはWVDを同社の「Cloud Solution Provider」(CSP)プログラム経由でも利用可能にしようと計画しており、Citrix SystemsなどのサードパーティーとともにWVD上のサービスを構築しているところだという。

提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。