バックアップデータも開発やテストに活用--ベリタスがNetBackupの最新版

渡邉利和 2018年10月01日 06時00分

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 ベリタステクノロジーズは9月27日、エンタープライズ向けバックアップソフトウェア製品の最新版となる「Veritas NetBackup 8.1.2」の提供を開始した。大規模環境に対応する主力製品としての“着実”な進化ぶりを強調した。

ベリタステクノロジーズ テクノロジーセールス&サービス本部 常務執行役員の高井隆太氏
ベリタステクノロジーズ テクノロジーセールス&サービス本部 常務執行役員の高井隆太氏

 テクノロジーセールス&サービス本部 常務執行役員の高井隆太氏は、調査会社のデータを引用して、同社がバックアップソフトウェア部門のグローバルシェア24.3%を獲得していることを紹介。「ベリタスはデータ保護におけるグローバルのマーケットリーダー」だとした上で、同社にとってNetBackupが最重要プロダクトであり、積極的な投資を継続していると説明した。

 バージョンアップの趣旨について、同本部 データ保護ソリューション シニアプリンシパルスペシャリストSEの勝野雅巳氏が、「市場に全く無いような新機能や新製品を唐突に投入するという話ではなく、既に市場で確固たる地位を築いているエンタープライズ級のデータ保護ソリューションであるNetBackupがさらに進化を続けている、その第一歩」との位置付けを語った。

データ保護ソリューション シニアプリンシパルスペシャリストSEの勝野雅巳氏
データ保護ソリューション シニアプリンシパルスペシャリストSEの勝野雅巳氏

 今回のバージョンアップのポイントは、「シンプル」「次世代ワークロードへの対応強化」「大幅に進化したユーザーエクスペリエンス」「保護されたデータの活用」の4点になる。シンプルとユーザーエクスペリエンスの進化は、相互に関連する部分が多いが、従来の詳細な設定が可能な「Java UI」に加えて、エンドユーザー向けに機能を絞った「Web UI」を追加し、バックアップ管理をシンプルにして、エンドユーザーに解放できるようにした。

 バックアップ管理者が全体的なポリシーを設定し、その範囲内でユーザーが独自にバックアップ/リストアなどの操作ができるようになる。この機能の実装に関しては、「ユーザーとともにデザインした」(勝野氏)といい、ユーザーの要望や実際のオペレーションを深く理解した上で、実装したものだという。さらに、コンバージョンは“第一歩”と位置づけられており、今後も継続的に進化させていくとしている。

管理者とユーザーによる柔軟かつ適切なバックアップ運用を可能にした
管理者とユーザーによる柔軟かつ適切なバックアップ運用を可能にした

 次世代ワークロードに関しては、主にオープンソースのデータベースなどを指すものと考えて良いようだ。Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Serverといった以前からサポートしている商用データベース製品に加え、HadoopやHBASE、Azure Stackといった新しいデータベース製品のサポートを拡充させている。なお、これらの次世代ワークロードでは、マスターノードとデータノードに分かれた分散型アーキテクチャの製品が多いこともあって、新たに「Parallel Streaming」と呼ばれる機能がサポートされた。API連携によってバックアップを開始できるエージェントレスとなっており、さらに複数のデータノードを使って、複数のバックアップストリームを並列で処理することでバックアップを高速に実行できる。

エンタープライズ環境で広がるワークロードのサポートを拡充している
エンタープライズ環境で広がるワークロードのサポートを拡充している
バックアップの高速化イメージ
バックアップの高速化イメージ

 ユーザーエスクペリエンスに関しては、前述のWeb UIの追加を受けて、ユーザーに権限を委譲できるようになり、さらに「役割と権限の委譲(Role Base Access Control)」が、これまで以上にきめ細かく設定できるようになっている。

 保護されたデータの活用は、従来のバックアップが万一のデータ喪失に備えたものであり、データ喪失が発生しない限り使われることもなく、平時はいわば死蔵されていたものだった。だが見方を変えれば、バックアップデータは「システム内の全データを一元的に集約し、管理されている価値あるデータ」であることから、これを平常時にも積極的に活用していこうとする取り組みだ。

 今回は、まずNetBackup Applianceに保存されているバックアップデータをコピー/複製せずに直接利用して、開発/検証のためのテストデータとして利用できるようにしたという。この際に、元のバックアップデータは一切変更されず、書き込みは別領域に保存されるため、バックアップデータが破壊される心配はない。

 勝野氏はNetBackupの強みについて、「ポイントソリューションではない、包括的なデータ保護ソリューションであること」を挙げ、オンプレミスから仮想化環境、クラウド/マルチクラウド環境までを包括的に保護できるとした上で、これまでの実績を踏まえ、今後も着実な進化を続けていくとした。

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