ラックは、自動セキュリティ監視システム「CloudFalcon」を新規開発し、提供を開始すると発表した。同システムは、セキュリティアナリストによる高度な監視サービス「JSOC MSS」のノウハウを活用している。
主に大手企業向けに提供してきた「JSOC MSS」は、セキュリティ監視分析システム「LAC Falcon」をベースにしているが、「CloudFalcon」は、このLAC Falconで開発してきた20万を超える分析ルールに加え、「JSOC MSS」や「サイバー救急センター」などで得られた脅威情報から新たに生成される分析ルールを適用している。
「CloudFalcon」を利用することで、専門のセキュリティアナリストの判断を要せずに、高度で高品質なセキュリティ監視ができ、クラウド上でシステム稼動させることにより費用・運用負荷の大幅低減も実現する。今後、人工知能(AI)による分析ルール自動生成機能を拡張する予定だ。また現在の対象機器は、パロアルトネットワークスの次世代ファイアウォール「PAシリーズ」、フォーティネットの次世代ファイアウォール「Fortigateシリーズ」となっている。
ユーザーへの提供は、KDDIデジタルセキュリティとデジタルハーツの2社が行う。両社を通じて3年後に10億円の販売目標を掲げる。