NECは10月10日、栃木県栃木市で行われているLPガス遠隔検針の実証実験に、LoRaWAN準拠ネットワークサーバなどを提供したと発表した。
同実証は、ケーブルテレビ(CATV)網を活用したLoRaWANによるLPガス遠隔検針に関するもので、10月から12月までの実施を予定している。LoRaWANは低消費電力で広域通信を実現する新無線通信技術「LPWA」の1つで、IoT(モノのインターネット)向け通信ネットワークとして利用拡大が見込まれている。
栃木市の各家庭に設置されているLPガスメータを、LoRaWANを活用したネットワークで結び、検針情報をバックホールのCATV網を通してLoRaWANネットワークサーバに蓄積する。さらに蓄積された検針情報をアプリケーション上で可視化し、LoRa通信の品質や、LPガスメータ遠隔制御の実効性について検証する。
実証実験におけるネットワークアーキテクチャ(出典:NEC)
NECは、LoRaWANネットワークサーバとゲートウェイを提供するとともに、NECマグナスコミュニケーションズ、ケーブルテレビ無線利活用促進協議会、ケーブルテレビ(栃木県栃木市)、須田商事、Innovation Farm、ゼロスペックと共同で、LoRaWANの実証環境を構築した。