
新社長の飯尾光國氏
インフォアジャパンは11月15日に事業戦略説明会を開催。11月1日付で代表取締役社長に就任した飯尾光國氏が事業戦略を発表した。
飯尾氏は、米国コロラド州メサ・ステート・カレッジを卒業し、レノボ・ジャパンのグローバル営業部長、日本ヒューレット・パッカード HPストレージ本部 事業本部長、日本オラクル 常務執行役員 システム事業統括、日本テラデータ 執行役員 産業・サービス事業本部長などの要職を歴任。日本テラデータでは、人工知能(AI)やディープラーニング、Hadoopなどの最新技術による新規ビジネス領域で活躍するなど、20年以上にわたって外資系ITベンダーでデジタル化の推進に携わってきた実績を持つ。

飯尾社長の3つの方針
説明会で飯尾氏は、新しいビジネス戦略として「ダイレクトセールス強化」「パートナーとのアライアンス推進」「6層の製品戦略&新製品投入」という3つの方針を掲げた。
ダイレクトセールス強化の部分では、まず業界・業種別を意識して営業展開していく。顧客をエンタープライズとコマーシャル(中堅・中小)に分け、「これまではコマーシャルが得意だった」ものを、「エンタープライズ領域にも積極的に提案していく」としている。
他方で、業種別のソリューション展開を手厚くしていく。そのために、ダイレクトセールス、パートナーとの協業を強化してソリューションを展開する。買収したプロダクトである、物流を可視化する「GT Nexus」、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの「Birst」で製品に特化した営業担当を配置し、既存の顧客ごとの営業担当者と連携しながら、同社が提供するサービスを「サービスカンパニーとして提案していく」という営業戦略を推進する。
パートナーとのアライアンスビジネスに関しては、「これまでパートナーに不親切な対応をしてきた部分があった」ことを反省し、トレーニングプログラムや日本語による認定試験を開始し、ローカライゼーションを強化する。これにより、「3年間で100人の新たな認定技術者を育成していく」としている。
さらに、これまでのERP販売のインフラを提供する会社から、SaaSプロバイダー・サービスカンパニーへと体質を変革する。ERPを単体で売るのではなく、「Infor OS(Infor Operating Service)」上で展開する6層で構成された一連のソリューション群を顧客に提案していく。新製品では、GT NexusとBirstを来年度の重点ソリューションとして年明け早々から販売展開する。